(仮訳)南極新産の地衣、Buellia epigaea
Kahraman, M. & Halıcı, MG. 2021. Buellia epigaea (Pers.) Tuck, a new record of lichenized fungus species for Antarctica. Czech Polar Reports. Available at: https://journals.muni.cz/CPR/article/view/15414 [Accessed September 3, 2021] 【R3-08746】2021/9/3投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

南極のジェイムズ・ロス島で採集された地上生地衣のBuellia epigaeaを報告した。
本種は従来オーストラリア、ヨーロッパ、アメリカおよびメキシコ、北極、中東から知られていたが、南極からの報告は初となった。
本種の記載文、写真、分布図、分子系統樹などを掲載し、類似種との相違点などを記述した。

(南極新産種)

Buellia epigaea (Hoffmann) Tuckerman
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Buellia dijiana
生態的に非常に類似している
形態的に非常に類似している
地衣体の輪郭がはっきりしない
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢胞子のペリスポアの装飾が小区画状ではなく疣状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Buellia georgei
オーストラリアに分布する
地上生地衣である
生態的に非常に類似している
形態的に非常に類似している
子嚢胞子のペリスポアの装飾が小区画状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりほとんどの場合縁部の裂片が短い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Buellia lobata
生態的に非常に類似している
形態的に非常に類似している
本種と異なり地衣体の輪郭がはっきりしないのではなくはっきりしている
本種と地衣成分が異なる
Buellia elegans
アメリカに分布する
生態的に非常に類似している
形態的に非常に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣体の輪郭がはっきりしないのではなくはっきりしている
本種と地衣成分が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Buellia asterella
ヨーロッパに分布する
生態的に類似している
地上生地衣である
形態的に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より地衣体のサイズがずっと小さい
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく4胞子性
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Buellia halonia
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地上生ではなく岩上生である
本種と異なり地衣体が亀裂状~小区画状
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびノルスチクチン酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Buellia subsororioides
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地上生ではなく岩上生である
本種と異なり地衣体が亀裂状~小区画状
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびノルスチクチン酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される